2024年8月26日、大手損害保険4社は今年度中に自動車保険料を引き上げる方針を明らかにしました。4社中3社は昨年度も保険料の値上げを実施しており、家計への更なる負担増加が懸念されます。
本記事では自動車保険料が値上がりする背景や値上げを表明した企業、値上げ時期について解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
値上げを表明したのは損害保険大手4社
今回自動車保険料の値上げを表明したのは「東京海上日動火災保険」「損害保険ジャパン」「三井住友海上火災保険」「あいおいニッセイ同和損害保険」の4社です。
このうち損害保険ジャパンを除く3社は2024年1月にも自動車保険料の引き上げを実施しており、2年連続の値上げとなります。
旧ビッグモーターによる保険金の不正請求問題を受け昨年度の値上げを見送っていた損害保険ジャパンも5年ぶりに普通自動車の保険料を引き上げる方針を固めました。
これに先立ち今年6月には損害保険料率算出機構が自動車保険料の目安となる「参考純率」を平均で5.7%引き上げると発表。この参考純率は2026年1月以降の自動車保険料に反映される見通しで、来年度も保険料の値上げは続くものと思われます。
自動車保険料の値上げはいつから?
値上げ時期は各社とも2025年1月を予定しています。
値上げ幅は東京海上日動火災保険が平均で3.5%程度、損害保険ジャパンが5%程度、あいおいニッセイ同和損害保険が4~5%程度を予定しており、三井住友海上火災保険も他社と同程度の水準で検討しているとのことです。
自動車保険料値上げの理由
今回自動車保険料が値上げされた理由は主に2つ、「修理費用の上昇」と「自然災害の多発」にあります。
修理費用の上昇
ここ数年日本では物価の上昇が続いており自動車部品や塗料の価格、人件費も高騰しています。また車両の高性能化も進みレーダーやセンサーを搭載する車が増えたことで修理費用が増加し、自動車1台あたりの保険金も上昇傾向にあります。
自然災害の多発
近年は全国的に大雨やゲリラ豪雨、竜巻といった自然災害の発生頻度が増加しています。今後も自然災害の頻発は続く見込みで、保険金の支払額も増加することが予想されます。
修理費用の上昇と自然災害の多発により保険金の支払額が増えつつあることから、今回損保各社は自動車保険料の引き上げに踏み切りました。
まとめ
今回は自動車保険料の値上げ時期や値上げ理由について解説いたしました。
本記事のまとめは以下の通りです。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです。